何気に好きなシリーズです。
舞台は肩を張らないビストロ。探偵はサムライみたいな容貌のシェフ。
一応ミステリですが事件事件したものじゃなく、日常系ですね。
しかもその謎もスルーしてしまいそうなくらい些細なもので、それをきちんと汲み取って解決するのが魅力かしら。
短編集なのでその気になれば一日で読めます。
中でワタシのお気に入りは「タルト・タタンの夢」からは、超がつく偏食家の夫にまずい料理を出す妻の真意を探る「ロニョン・ド・ヴォーの決意」と、厳重完備の高校野球合宿所からどこから酒が出て来たのかという「理不尽な酔っ払い」かなー。
2巻目に当たる「ヴァン・ショーをあなたに」からは、「氷姫」かな。提示される大きな謎の答えが意外な所にあったのがいい。
とにかく長さ的にも内容的にも自分の好みにあってて好きな作品です。
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