何か目に覚えのある絵面だな……と思って手に取ってみたら面白かったので購入してみる。
どーでもいいがワタシは宮部み○きとあさ○あつこの著書がごっちゃになる。えーと、テ○パシー少女蘭は……あさのあつこ。だよね、うん。
以下、感想でござる。
推理モノです。推理物大好きー!
これは短編なので難易度もそんなに高くないかと思われます。考える推理物じゃなくて楽しむ推理物って感じ?
普通に殺人事件だったりするけども、当人達が直接関わって無い事もあってか、全体的な雰囲気としては軽い感じでしたね。まあ、最後の事件だと事件当事者になる訳ですが。
何せこれは人物設定が面白い。迷い込んだ泥棒を父親にしたてちゃうとか、ともともそこに至るまでの子供たちの事情とか、両親が揃って同時期にそれぞれの愛人と駆け落ちしちゃうとかどんだけだ!
何かもうあり得なさ過ぎて逆にありそう!
この親達は一度きりの人生に後悔したくなくて駆け落ちに走ったけど、子供に愛情が無いという訳でもないらしい。親の愛情ってややこしいなみたいな事を主人公であり泥棒の継父も言ってました。そーいやこの人の名前出て無かった気がするなぁ。まあ無くても「お父さん」で済むからいいんだけどね!
こーゆー義理の親子という設定で鉄板なのが、最初「なんだこのガキャ」と思ってたのがいつの間にかかけがえのない存在になってたり、そうなればなるほど実の親の存在が気がかりで踏み込めなかったりと、まあこの辺の葛藤が全部継父が請け負ってるというのが何とも言えんのですが(笑)←笑うんだ!
しかもこの作品はこの継父の一人称で話が進むんでうじうじ悩んでる様が何とも楽しい←楽しいのか!
義理の、というか偽りの関係に悩んで主人公が2回ほど子供たちから遠ざかるんですが、その後舞い戻ると解っていても何かハラハラしました。「早く戻れよー!」みたいな。
最近の某ドラマで「親子の関係は片想いに似てる」みたいな言い回しがあったんですが、本当、そんな感じでした。
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